2012年5月16日水曜日

「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(北端康良著。経済界刊)の数ページを読んで


「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(北端康良著。経済界刊)の数ページを読んで、はや見つけた、今までわたし自身のそばにいつもあった、また今もある言葉。

(実は、わたしは、敢えてこの本を読む必要がないのではないかも知れないと思う位だ。)

この本を読みながら思ったことを、まとめておく。

1。トーマス•マンの言葉:才能があるのではない。欠落があるのだ。

2。私の言葉:わたしの好きな作家の文学は、みな孤児の文学である。わたしの感情は、孤児の感情である。

3。ショーペンハウアーの言葉:宇宙の根底にあるのは、無である。
4。ショーペンハウアーの言葉。意志と表象としての世界の開巻第1行:世界は私の表象である。
5。プラトンの言葉:世界の根底はエロス、即ち憧れである。

6。わたしの言葉:哲学は、人類最高のエンターテインメント、即ち娯楽である。

7。わたしの言葉:すべてを喪うか、またはすべてを所有しないということは、すべてを理解することと等価である。即ち、悲しみという感情は、認識と一対である。

8。埴谷雄高の言葉:わたしはわたしであるという文が成立しない、即ち同義語反復になるということを埴谷雄高は、自動律の不快と表現した。

8.1 わたしの言葉:同義語反復が不快であるということは、主語が機能化され、述語になり、わたしがわたしではないようになることが不快であるということ、演技すること、役割を演ずることの不愉快である。即ち、わたしがわたしであるという孤独を否定されるからだ。このことから幾千万幾千億の文が生まれてきたし、今も生まれているし、これからも生まれる。

9。老子の言葉:老子3000文字の開巻第一節が、老子のすべてだ。ここに、そのエッセンスが凝縮されて表現されている。

10。それで、一体わたしは何を証明しようとして生きているのだろうか。

最後に、

「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(北端康良著。経済界刊)を読了。結局、この本を一言で言うと、偉人伝と昔ならいったようなシリーズのコンパクトな伝記集であり、模範となる人間をひとは求めるという心理に適っている。

それでけに留まらず、心理分析によって、ひとのこころと能力の分類をして、読者が自分自身を知る事ができるように工夫したところが素晴らしい。

あなたも、自分自身を知るために、お読みになっては如何でしょうか。