2016年12月10日土曜日

ユーラシア大陸の東と西で何が今起きてゐるのか?

ユーラシア大陸の東と西で何が今起きてゐるのか?

今、ある文章を読んで、ふと思つたのだが、中華人民共和国といふ中華思想とマルクス主義を体現した中国共産党の支配する国の貨幣価値の崩壊は、ヨーロッパ白人種による此の500年の近代といふ時代が生み出したグローバリズムの終焉を最後に人類に示すことなのだな。

この事は、今ヨーロッパで起きてゐる移民・難民問題が500年かけて巡り巡って地球を一周して自分自身に戻つ来てゐる(お釈迦様なら因果応報といふだらう)現実と密接に深い関係があるな。

地球のユーラシア大陸の東と西で同じ事件が起きてゐるといふ事になります。

かうして考へて見ると、イギリスがヨーロッパではないやうに(ヨーロッパ大陸又は大陸ヨーロッパに帰属しないといふ意味ですし、これが歴史的・伝統的・地政学的にイギリスがEUから離脱した一番の理由だと私は考へる)、実は、日本もアジアではないのです。

脱亜論なども近頃では論ぜられてをりますが、そもそも脱する必要はなく、既に、最初から、そもそも、日本は日本であつたし、ある、といふ事が判ります。

この考へから/で、我が国を論じては、みなさん、如何か。


それでは、何をどうやつて論じるのか。即ち、大陸をではなく、海洋を主体にものを考へるといふ事です。即ち、海と島で地球を眺めるといふ事です。大陸の人間が、海洋と島の歴史と伝統を学ぶといふ事です。その中に、縄文時代も弥生時代もあるだらうといふ事です。全く従来とは異質な世界が眼前に開かれるのではないでせうか。

日本は、もともと再帰的な(recursive)な国だつた、日本人はそもそも再帰的な民族だった、日本人はそもそも再帰的に思考する人間だった、即ち八百万の、白人種のキリスト教の言葉でいへば、多神教の国であつたといふことです。外に敢へて、規範を求める必要の、そもそも無い国であるといふことです。

このやうに考えると、結果として、鎖国するでもなく、尊王攘夷でもなく、無条件にむやみやたらに(今時のやうなだらしのない)開国するのでもなく、日本人の美意識に則つた古来からの第三の道を私たちは行く事ができるのでは無いか?


これは、方便ではありません。

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