2012年12月20日木曜日

時間泥棒とは何か 6 -自己発見ワークシート―


時間泥棒とは何か 6 -自己発見ワークシート―

前回に続き、今回は、時間泥棒撃退法を書こうと考えてみると、それを書くには、これからお話をする順序がよいのではないかと考えました。

一般的な時間泥棒撃退法などというものはなかなかなく、やはり、わたしならわたし、あなたならあなたが、自分で考えて、工夫するより他ないからです。

何を言いたいか。

自分の分を守る人でないと、時間泥棒に対抗できないという結論なのです。

自分の分を守るとは、久しく日本人が忘れていた美徳です。しかし、この美徳と言葉の意味をもう一度思い出して欲しい。

自分の分を守るとは、自分にある制限を課すること、自分の領分を決める事、そうして、その外に出ないことです。僭越ではない。

この分を知る事がなければ、時間泥棒を撃退することができません。自分の領分を知らないのですから。

さて、では、自分の分を知るためにはどうしたらよいでしょうか。

やはり、あなたの「わたし」を知ることがなければ、その分を知ることもないでしょう。

と、このように考えて来たわけです。

そこで、冒頭述べましたように、わたしのお話をする順序は次のものです。

1。自己を発見する。あるいは再認識する。(自己発見ワークシート)

2。あなたの「わたし」を定義する。(わたしを定義するワークシート)

3。起業のテーマを発見する。あなたが真にしたいことを見つける。(起業テーマを発見するワークシート)

4。あなたの時間泥棒撃退法を考える。(時間泥棒撃退法ワークシート)

1から3に、それぞれワークシートを用意しました。

4については、色々なひとの時間泥棒撃退法を例にお話をして、共通項を見いだし、あなた独自の撃退法をつくってもらいたいと思っています。もし作成できれば、ワークシートを作ってみようと思います。

そこで、今日はその1ということで、自己発見ワークシートをお渡しします。次のURLアドレスへ行って、ダウンロードなさって下さい。

http://www.scribd.com/doc/99091682/自己発見ワークシート-v1 

このワークシートは単純な3部立ての構成です。一枚のA4あるいはA3サイズの白紙の紙を想像して下さい。それを単純に3つに、縦に線を引いて分けるのです。

単純な構成ですが、深い哲理に基礎を置いて作られておりますので、あなた次第でいかようにでも千変万化します。このシートは、意志のある生き物だと思って下さい。その、全くの白紙に、あなたの姿と思いを書いてもらいたい。

わたしは、このシートを使って、何千回何万回とわたし自身を洗い出しました。

そうして知っているわたしは、何故か善玉ではなく、悪玉に強く惹かれるのです。

例えば、バットマン。バットマンは正義の味方のようですが、しかし、他面暗い世界を抱えています。そのような人間に、わたしは非常に惹かれます。

また、子供のアニメにアンパンマンというキャラクターがいますが、わたしはこの正義の味方には全然興味が湧かない。強く惹かれるのは、バイキンマンです。

この悪役は、アニメを見ていても、相当悪逆非道のこころを持っている悪者、悪漢ですが、わたしは惹かれます。

一言でいうと、暗闇の世界にいる人間達に惹かれるということなのでしょう。

Sleuth、スルース、探偵という映画があります。これは、イタリア人の若い美男の理容師の間男(マイケル•ケイン)と、その理容師に妻を寝取られた老齢の探偵小説作家(ローレンス•オリヴィエ)のふたりだけの劇です。

前半と後半に分かれていますが、前半で作家が理容師に復讐をします。後半では今度は理容師が作家に復讐をし、最後に作家が理容師を鉄砲で殺すところで幕が降ります。

こういうと惨憺たる劇のようですが、そこは脚本が素晴らしいし、舞台装置もまた優れていて、非常に楽しめる大人の娯楽劇となっています。

推理小説仕立てがわたしの好みにあっていることは間違いありませんが、しかし、他方登場人物達の癖のある、一筋縄ではいかない性格と、裏表、陰日向のある台詞(せりふ)の連続と、その人間関係の優位劣位の絶えざる変転に惹かれるのだと思います。絶えず変化するふたりの関係。安定した劇では全然ないのです。

このシートには完成ということがありません。仏教のお経に、維摩経でしたか、未完成の完成という完成を褒め称えておりますが、このシートも同様に未完成の完成を褒め称えるシートです。

あるところで、一区切り付いたら、わたくしに送って下さっても結構です。次のURLアドレスにお送り下されば、わたしのコメントを付して、お返し致します。このコメントは、あなたがよりよく、またより深くご自分を知る目的のために書かれるものです。

eiya.iwata@gmail.com

そうして、自己をよりよく、善も悪もひっくるめて知る事ができたら、次は、あなたの「わたくし」を定義するのです。

(この稿続く)

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